【オブジェクト指向のこころ】14章 パターンの落とし穴

デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ」の学習記録。
「第14章 デザインパターンの原則と戦略 14.6 健全な猜疑心」のまとめ。


パターンは有益な指針となるが、危険な松葉杖でもある。
パターンの落とし穴には以下のようなものがある。

  • 表面的理解: 表面的な理解に基づき、あわててパターンを選択してしまう。
  • 思い込み: パターンを用いることで全ての状況を解釈しようとする こういった思い込みを正そうとしない。
  • 選択ミス: パターンが適切となるコンテキストや条件を理解していないため、誤ったパターンを選択してしまう。
  • 誤診: パターンの全体的知見に不慣れなため、無知から来る誤診が発生する。
  • 当てはめ: パターンの理解に適合しない部分、つまり現実に存在する具体的な実体の例外を無視してしまう。このため、オブジェクトや個々の事物を、本来あるべき姿よりも硬直化した形でモデル化してしまう。

パターンは発明ではなく、発見である。
「正しいパターン」はその問題領域の中にあるのであって、外部から当てはめるものではない。